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「ちがう」と言えないエンジニア・・・

話題になっている記事、「コンサルタントやってた時、重要な対人技術として『「ちがう」と言うな』と習った。」 https://blog.tinect.jp/?p=70847

は、とても興味深い内容だった。コンサルタントや営業をしていると、あてはまるんだろうね。定型的な婉曲表現には本当の意味が含まれている、経験でお互いに本音を補い合って面と向かっては罵倒されてない体裁を整えるのが良い対話になる。

●理系的な婉曲表現

本音を包み隠してる定型的な婉曲表現は、理系出身のエンジニアの間でも定番化してるかもしれない。だが、持って回った言い方は、同様に必ず裏に別の意味がある。その例を挙げてみよう。

「専門外なので見当違いの質問でしたら申し訳ないですが、」 「基本的な事をお伺いするようで恐縮ですが、」

本音「明らかに分かってない様なので勉強しなおしてこいゴミが」

「私が聞き逃してるのかもしれないですが、」

本音「説明が下手すぎるのか、要点がぬけてるんだが、お前頭大丈夫か?」

「私の理解が間違っているのかもしれないですが、」

本音「今からお前の間違いを指摘してやるから、耳をかっぽじってよく聞け三流」

「よくご存じの事とは思うのですが、」

本音「この程度の事も理解してるとは思えないんだが、大丈夫だろうな?」

「深く挙動を追ったわけではないので、問題ないかもしれないですが」

本音「おい無能、秒速で分かる浅い箇所に、致命的な問題があるんだが?」

「パッと見ただけなので、勘違いがあるかもしれないですが」

本音「秒速で分かる様な、めちゃくちゃ初歩的な間違いがあるんだが?」

「稀なパターンなので、気にしなくてもいい可能性もあるんですが」

本音「おいおいおいおい、本当に動作テストしたんだろうな?なんで漏れてんだよ?」

●所違えば・・・って話

と言うような感じなので、理系畑であれば「そこは間違ってると思う」と指摘される方が、優しくて丁寧なコミュニケーションに感じる事が多々ある。

そのつもりで営業に伴われて客先で技術解説したり、仕様についての議論に加わると、攻撃力が高いと後から言われる事もあることはある。

でもねぇ、「ご存じの事とは思いますが、改めてご説明申し上げますと・・・」みたいな、表現で解説されると、同一文化を共有する人たちの間では、むしろ攻撃になってる職種もあるんだよなぁって思った。

我々の世界では、「ちがうw」「ここ、おかしいよね?」って単刀直入に言ってくれないエンジニアは、むしろやりにくい相手ですよね。

あの記事は「コンサル(営業)と顧客」のコミュニケーションだから、あれはあれで正しいし、この増田の言ってることもちゃんと正しい。