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自走するエンジニアが育つ組織の作り方

ですが、自走するかどうかはその人個人のメンタリティよりも外部要因のほうが遥かに大きいと私は考えています。どんなに自走できる人でも、ほとんどの場合、権限移譲された範囲までしか自走はできないからです。

(中略)

つまり「自走力のある人」を募集する以前に、まず自分たちの組織の権限移譲が適切になされているかどうかが重要なわけです。

それぞれが勝手に意思決定してしまうとめちゃくちゃになってしまうのは容易に想像できるかと思います。一般的な組織ではメンバー全員のコンセンサスを得ることでそれを防ぎます。一方、ティール組織では「助言プロセス」を用いることで防ごうと提案しています。

各メンバーは自分の考えを開示し、周りからアドバイスをもらうが、最終的には自分で決めてね、というプロセスになるわけです。

ティール型組織において助言に従わないエンジニアはどう処されるのだろうか?

権限を委譲する以上、その意思決定の責任も同時に負うわけだが、助言に従わなかった結果「お前が決めたのだからお前が責任を取れ」となるのが妥当な気はする。

しかし、それは結局暗黙的な強要であるような気はする。

他にも、セキュリティ的に完全にNGな設計は強権を発動してでも止めるべきだが、そのような場合はどうしているのだろう? など。