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業務分析をする上でデータモデル技法は不可欠だと思います。椿正明さんのTHモデルや佐藤正美さんのT字型ER手...

Tの字は、業務分析というか概念分析を進めるための手法であるところが偉大です。実は手法と自称する大半は、実は成果物の列挙だったり単なる注意書きだったりして、手法とは言い難いものです。Tの字はちゃんと手法です。ただし、業務分析が中心であって、業務改革のネタ出しにも使える一方で実装にはあまり触れられていません。ちゃんと概念がモデリングされてれば後は簡単だろ、という主張であり、ちゃんとしたSEがついていれば開発も問題はないので、手法としての欠点とは言えません。

実装に向けてはTHの表現力がプログラム設計、DB設計とも近いものがあります。帳票やスキーマまで表現する力はTHのほうが強いです。たとえば典型的な例としては、Tの字には在庫の概念がありません。しかしヘタクソへの耐性はやや低いです。その分、教育するところに力を入れているので、これも手法としての欠点ではありません。