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大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」 NECの「元気な米沢!」活動に見る、PC事業を支えるDNA

東芝が世界初のノートPCとなる「Dynabook(J-3100 SS)」を市場に投入。わずか3カ月で98NOTEを開発せよ、との号令が米沢日本電気に下った。

出荷開始は、年末商戦突入直前の11月24日に決められた。米沢日本電気では、この時、初めて「逆線表」という手法を採用した。11月24日という出荷予定日を線表に書き込み、そこから遡って、作業日程を決めるというものだ。本来は、仕様検討や回路設計、検証、部品調達、生産、出荷と順を追って、線表が引かれる。しかし、逆線表では出荷日が最優先され、それにあわせて、すべての作業が決定するというものだ。そして、それがわずか約3カ月間に凝縮されている。

「当時は、なりふり構わず開発に取り組んだ。毎日のように、決定の遅れや指示の遅れを指摘し、問題解決を迅速に図っていった。過去に経験したことがない緊張感と危機感を持って臨んだプロジェクトだった」と柴田エグデグティブアドバイザーは振り返る。

2008/01/16に公開された記事

98NOTEは1989年発売らしいので、ギリギリバブル崩壊前の頃か?

イケイケの上げ調子の時はなりふり構わず働いていたことがよくわかるエピソードであるな。