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エンジニアの生産性を上げるにはWHATよりもWHYを伝えること

完璧な要件が固まってから相談するというアンチパターン

多くのエンジニアではない新人プロダクトマネージャが陥りがちがアンチパターンがあります。

それは、エンジニアに気を遣ってできるかぎり作業時間を確保するために要件をギリギリまで詰めた状況になるまで話を持っていかず、なんとか「何を作るのか(WHAT)」が固まったタイミングではじめてエンジニアに共有するというパターンです。

こうして、ちゃんときまったWHATが出来上がってからHOWの開発を進めようすると、現状のシステムとのミスマッチや開発に時間のかかる箇所などがあっても、それらすべてを開発しようとしても、効率化できる余地は少なくなってしまいます。

結果、思ったよりも時間がかかってしまって、エンジニアの技術力が低いのではないかという不信を招いてしまったり、もっと簡単にできるかもしれない仕様にしないプロダクトマネージャに対して、能力が低いのだと考えてしまったりと、両者に決定的な溝をつくってしまうこともあります。

また、予想以上に納期がかかってしまうときに、それを無理やり短期化を実現するために想像以上に品質を犠牲にしてしまうこともあります。

しかし、WHY(なぜ、その機能が必要か)という一段抽象的な目的を理解できていると、別のWHATが浮かぶ可能性があります。そちらのほうが適切な速度でマーケットインできる可能性があり、そうすればもしかしたら生産性が高いと感じられるかもしれません。