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うるう秒を過去のものにする時が来た

うるう秒が導入されて以来、今日までUTCは27回更新されている。

1972年当時、うるう秒は科学界と通信業界の双方を満足させるものだったが、最近のUTCはデジタル・アプリケーションと科学者の双方にとって等しく悪いもので、代わりにTAIやUT1が選ばれることが多くなっている。

Metaでは、今後のうるう秒の導入を停止し、現在の27のレベルにとどめるという業界の取り組みを支援している。新たなうるう秒の導入は、リスクが高く、利益よりも害が大きいため、それを置き換えるための新しい技術を導入する時期が来たと考えている。

最近では、時計を遅くしたり速くしたりすることで、うるう秒を「広げる (smear)」ことが一般的になってきている。これを行うための一般的な方法は存在しないが、Metaでは、タイムゾーンデータ(tzdata)のパッケージ内容に基づいて、00:00:00 UTCから始まる17時間を通してうるう秒を広げるようにしている。

17時間という時間を選んだのは、何百ものNTPサーバが同時にスミアリングを行うStratum 2でスミアリングが発生しているためである。その差を許容範囲にするためには、ステップを最小限にする必要がある。スミアリングのステップが大きすぎる場合、NTPクライアントは一部のデバイスを障害と見なし、クォーラムから除外する可能性があり、その結果、停止が発生する可能性がある。