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業務委託テックリードと技術的負債

基本方針が決まったので、先程作ったリストの項目それぞれに、おおまかに優先順位を付けていくことにしました。 ただ数字を書き込んだだけだと分かりにくいかと思い、各項目に「出血中」「痛みを伴っている」「健康診断判定E」「体脂肪率40% -> 20%」など、健康状態に例えてラベル付けをしていきました。

例えば、極めて改修頻度が低くメンテが後手に回った結果、CIが古く不安定になっているリポジトリには、改修頻度が低いほど自動でのサポートが必須だと考えたため、「出血中」というラベルを付けました。

他にも、フレームワークや言語のバージョンが古いものには「健康診断判定G」、オンプレからクラウドに移行するだけで開発が機敏になるものには「体脂肪率40% -> 20%」などとラベル付けをしました。

その頃社内でのイベントで、「基盤領域の業務の説明をして欲しい」という依頼が来ました。 基盤領域の業務は、非エンジニア職の方々には見えにくく、「こっちはこんなに忙しいのに何をしているのだろう」などという不信にも繋がりかねません。今後の技術的負債の解消に向け、そういった不信感は致命的です。 それを少しでも解消するための良いチャンスと受け止め、プレゼンでは基盤領域の仕事を、アルバイトで求人が多い飲食店チェーンに置き換えて話をしてみました。 要約すると、以下のような感じになります。

  • 揚げ物ブームが来たのででかいフライヤーを導入したが、ブームが終わったら稼働率が落ちた。これを撤去したり、新しい機材を入れたりしなければならない
  • 包丁もコンロも、各調理器具は手入れをしなければ、継続的に使えない
  • こういったものを常に、現在の仕事が滞り無くできたり、新しいブームにすぐ乗れたりするように保つ必要がある
  • Webシステムにおいて、そういった手入れや準備、研究、調査をするのが、基盤領域の仕事