設計において、すべての決定について仔細に「なぜ、そうしたか?」を言えるべきなのだけど、これを上手く言語化できない人は多い。「このプロジェクトでは以前からそうしているから」「そうするのが当たり前だと思っていた」などなど、本当に理解してないまま「設計という作業」を進めている人もいれば、上手く自分の行為を言語化できないだけの人もいる。
また、必ずしも自分が設計したことについて説明する場面ばかりとも限らない。既に存在する設計から「なぜ」を類推するしかない場面もある。他人のコードを読み取るときに、振る舞いだけでなく、「なぜそうしたのか?」が分からないと、その後にどんな改修を加えれば適切になるのかは分からないからだ。「振る舞い」と「根拠」を同時に読み取る必要性が出てくる場面が多々ある。
だからこそ、設計の「why」を言語化するために、そもそも「なぜ?」が言えること、それを表現するテクニックを持っている人は設計における強い人と認識される。
「何故そうしたの?」が攻撃と見なされることもあり、実に面倒である。