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Twitterはサービス終了するのか?

スタートアップの従業員が「ハードコアに」働くのは、ストックオプションを行使してFIREするか、なにか価値があると思えることに全力投球するからであって、億万長者を更にリッチにすることではない。

しかし彼が今経営しているのはTwitterである。Twitterは火星行きのロケットではない。更にひどいことにスタートアップでもなく、横暴なビリオネアによって気まぐれにレイオフされる、単なる「ハードコアな」プライベートカンパニーだ。

個人的見解としては、Twitterが今すぐ全面的に使えなくなることはないとは思う。Twitterはすでにmac miniでホストされるモノリシックなrailsアプリケーションではなく、高度に分割されたマイクロサービスの集合であり、これまでのSREの遺産もある。

ただ、ゆっくりと不具合が増え、イーロン・マスクの気まぐれはうまく行かず、時々落ちるようになり、長期のダウンタイムが発生した時に人々が見放す、という形で死んでいくのではないだろうか。あるいはセキュリティインシデントが起こる可能性もある。

すべての死がそうであるように、サービスの死もまた予測不可能だ。その日は急激に訪れ、明日かもしれないし、ずっと先に訪れ、緩慢なものかもしれない。ともあれ、イーロン・マスクが自らの行動を改め(彼のエゴを粉々にして)、何かを変えない限りは、それは確実に訪れるのだろう。

Twitterのシステムに関する今後の展望については同感である。

人々がサービスから離れるかについては、現状だと代替サービスが無いように見えるのと、Twitterの基本機能(書き込みとタイムライン閲覧)さえそれなりに機能しているなら、大半のユーザーにとっては別サービスに移行する強い動機は無さそうに思える。

Twitterのユーザー数は2億人以上らしいので、広告を出稿する企業にとってもそのユーザーベースは引き続き魅力的であり続けるだろう。

であるならば、Twitterにとって最善の戦略は最小のコストでシステムを動かし続けることになるので、アメリカ国内でエンジニアを雇うよりインドやベトナムにアウトソースを進める方が合理的、ということになるのかもしれない。

その辺は時間が経てば分かることだろう。