AWSは、ローカルマシン上にLinuxコンテナのランタイム、ビルドツール、コマンドラインツールなど一式を簡単にインストールし、コンテナを用いた開発環境を開始できるソフトウェア「Finch」をオープンソースで公開しました。
現時点ではIntelプロセッサもしくはAppleシリコン搭載のMacにのみ対応しますが、今後WindowsやLinuxにも対応する予定です。
今回、AWSがオープンソースとして公開した「Finch」は、こうしたコンテナを用いた開発環境をオープンソースのソフトウェア群を組み合わせることで簡単に構築し、コマンドラインから利用できるようにしたものです。Docker Desktopによる簡単な環境構築を代替し得るものと言えます。
具体的には、macOS上にLinux仮想マシンを構築する「Lima」、Limaの中にデフォルトで含まれているコンテナランタイムのcontainerd、ビルドツールの「BuildKit」、Dockerを用いなくともDockerコマンドのようにコマンドラインからcontainerd経由でコンテナを操作できる「nerdctl」(nerdctlのnerdはcontainerdのnerd)などが用いられ、FinchによってmacOSの上に簡単にコンテナ環境が構築されます。
これによりmacOS上でコマンドラインからコンテナのビルド、ラン、リポジトリへのプッシュ、プルなどが可能になるわけです。
Docker Desktopの立場がどんどん悪くなっていくな。