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もし「リーダブルコード」を弁護士が読んだら?

こうして見ていくだけでも、契約言語はプログラミングの歴史から大いに学ぶべきであると痛感します。 さらに悪いことに、高級言語と契約言語との大きな違いがあります。それは「契約言語は、全国民が完全理解できることがなぜか前提になっている」ことです。ビジネスの世界では、契約言語を通じてしか、他者と関わることができません。

例えば、外部サービスを利用するときには、利用規約に同意する必要があります。あれって、皆さんは本当に読めていますでしょうか? ぶっちゃけ、現状のものは弁護士である私ですら読む気にならないです。そのくせ「私たちは一切の損害賠償責任を負いません」だとか、明らかにアンフェアな条項がこっそり含まれていたりします。