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APIといえばWeb APIになった現在、ローカルAPIは専らライブラリと呼ばれる説

例えばこのエントリのタイトルではローカルAPIという言葉を使ったけど、埋め込みAPI、組み込みAPIという言い方も可能な気はして、そしてどれもしっくり来ない。シェアドライブラリを考えると埋め込みAPI / 組み込みAPIというのは不適切でローカルAPIが適切な気がするけど、違和感が大きい。

元々でいうと、アプリケーションプログラマがなんらかミドルウェアなどを使うための入り口というのはAPIで、SQLもAPIのひとつだったりした。 C.J.DateとCodd博士の「The relational and network approaches: Comparison of the application programming interfaces」ではSQLの前身であるDSLとネットワークデータベースでのデータ操作をAPIとして比較している。

「WikipediaをWikiと略すな」問題と同じで「Web APIをAPIと略すな」みたいなものだろうか。

個人的には、APIとは「OSの機能へアクセスする為にOSが提供するインターフェイス」という感覚があって、それこそが字義的にも機能的にもApplication Programming Interfaceなのだが。

その概念がミドルウェアやネットワーク越しのRPCに拡張・適用されてきた結果、APIという単語自体がメタファに昇華してしまった感がある。