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Webサーバー「Apache」にアメリカ先住民から名称変更の要請

オープンソースのWebサーバーソフトウェアとして知られる「Apache」を運営するApache Software Foundation(ASF)に、北アメリカ先住6部族の1つであるアパッチ族を念頭に「アメリカ先住民への敬意と独自の行動規範を守るため」として名称変更の要請が出されていることがわかりました。

この「Apache」という名称について、ASF設立メンバーのブライアン・ベーレンドルフ氏は「Apacheという名前にしたのは文化的流用などではなく、当時ローンチされたWebテクノロジーは『サイバー○○』や『スパイダー○○』といった名称ばかりで、もう少し興味深くてロマンティックな名称が欲しかったからです。ちょうどジェロニモとアパッチという部族の最期についてのドキュメンタリーを見たところで、彼らが西部、つまりアメリカ合衆国による侵略を受けて領土を手放した最後の部族だったという話で、私にとっては、我々がWebサーバープロジェクトで行っていることをロマンティックに表現しているように思えたのです」と語っています。

Natives in Techは、この「ロマンティックな表現」が「無知であると同時に不快なもの」と指摘し、ASFに対して「選んだ言葉に深く注意」し、名称を変更するように求めています。