結論から言うと受発注の関係性でアジャイル開発やるのは完全に間違えてる
受注側が優秀だと発注側の意思決定の遅さにイライラするし
受注側が未熟だと発注側のイメージが具現化されない
第三者的に両方の場合に遭遇したんだが記録しておきたい
■ 受注側が優秀な場合
スプリントのスピードが速すぎて発注側の意思決定が間に合わない
評価用のボタンを作成するときにGood/BadにするかGood/Normal/Badにするかを決めるだけで2週間かかる
本来なら意思決定者がミーティングに出て欲しいが日本企業は権限委譲しない会社ばかりなので
最終決定は上役の偉い人になるが、そういう人はなかなか捕まらないので意思決定が遅くなる
「意思決定を早くしよう」ということでミーティング時間を10分に制限するとか意味不明なことをしてる
責任を下位の役職まで委譲しないとアジャイルは成り立たない
まぁなのでこういう組織にはアジャイルは向いていない
■ 受注側が未熟な場合
スプリントレビューを行うときに発注側が「こういう機能が欲しい」と言っても
受注側がそれを実現できる自信が無いとYesと言わない
もちろんその場ではTaskとして上げておいて「実際には出来ませんでした」っていうのを許容するのがアジャイルだと思うが
受発注の関係性があるとどうしてもネガティブなことはやりたがらない
はっきりとNoとは言わないが「ここのDBが」とか「このAPIが」とか予防線を張りまくる
結果としては制約が多すぎて
「これじゃぁExcelで良かったな」
っていうことになりがち
■ じゃぁウォーターフォールが良かったのか
当たり前だがウォーターフォールでの開発はとっくに時代遅れだし競争のスタートラインに立てない
逆に言うと競争が無い世界での開発ならウォーターフォールでいいだろう
そして日本企業はこれまで競争が無い分野でのソフトウェア開発ばかりに従事してた
護送船団方式で競争しないしそもそも内需で独占市場だったり
プラットフォーマーが競争しないように規制してたりして開発してきた
そんな企業がいきなりソフトウェアで競争をさせられて付け焼き刃のアジャイル開発をすることになるからおかしなことになる
日本企業はおとなしく機械だけ作って、だんだんと小さくなっていくしかないと思う
それは発注者・受注者共にレベルが低いのが問題であって、勝手に日本が〜とか主語を大きくしないでほしさがある。