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「3年前に戻れるなら、同じ意思決定はしない」マネージャーをなくしたサイボウズから学ぶ、フラット型組織...

3年前、「kintone」や「Garoon」などを手掛けるサイボウズの開発本部が発した「マネージャーをなくす」宣言。多くのエンジニアを抱える大所帯で、業界でも先駆けとなる組織階層の撤廃は、大きな驚きをもって受け止められました。職能ごとに整理された組織から、プロダクトごとにアジャイルで開発できる組織へ——そんな方針のもと、フラットな組織づくりへと舵を切ったのです。

マネージャーポジションをなくした結果、採用や給与評価、健康管理など難易度の高いタスクが組織運営チームに一気に集中したんです。(中略)結果、わずか6名で約200名のピープルマネジメント業務をこなす状況になってしまいました。

2022年の始めに組織改善プロジェクトを立ち上げて、まず一度サイボウズにあるべきマネジメントの形について責任者を集めて考え直しました。話し合う中で出てきたのが、1人がマネジメントできるメンバーの数は、せいぜい5〜8人程度だということ。となると、200人の組織には、できれば40名くらいマネージャーが必要な計算になります。そこで、階層型のマネジメント組織をつくることに舵を切りました。