Ruby on Rails生みの親であり最強の逆張りおじさんであるところのDHHが昨年あたりからしきりに脱パプリッククラウドの主張をしている。
これは彼らの会社が運用しているBasecampやHEYのインフラをAWSから自社保有のベアメタルサーバーへ移行しようとしているからで、実際に移行作業は進んでおり、今後5年間で700万ドルのサーバー費用を節約できるだろうという見込みがあるようだ。
MRSKは要は「SSHしてdocker startして本番サーバー運用」が実現できるRuby製のCLIで「概念的距離の圧縮や〜(妄想的DHH理解)」と同じ考え方でできたのだと思う。
自分の知識の中だとDokkuというツールにコンセプトが似てるなと思ったけど、PaaS的なインターフェイスを意識しているDokkuと比べると、MRSKはより抽象度が低くて「サーバーとDockerがあってあとはそれを操作するだけ」というレイヤーの違いがある。
起動したコンテナへのアクセスをどうやって振り分けるのかというのもTraefikという軽量リバースプロキシに丸投げしており、Railsにおける「CoffeeScriptやImport Mapsの仕様がちょうどいいから活用」ぐらいのノリに見える。