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「こうしてスクラムが終わってしまう」前にすべきこと

上記の発表資料とおなじく、スクラム導入して低コスト高リターンの課題を倒し終えた開発チームが「もうスクラムで成長できることはないし、スクラムなんてなしでよくね?」と言い出したりあるいは「オレたちのスクラムは完成した」「オレたち流でスクラムをカスタムしていこう」と言い出す。

そうして成長が止まったりアンチパターンにどハマりしたりする状態を指します。

いちいち「低コスト高リターンの課題を倒し尽くして停滞した「高原(プラトー)」のフェーズで停滞してしまうスクラム」というと長いので、ここでは プラトースクラム と呼びましょう

プラトースクラムで重要な点は「パッと見はスクラムとして機能しているように見える」にもかかわらず、スクラムに必須の重要なプラクティスを機能不全に陥らせます。

それどころかスクラムに最重要な開発チームが自律的な計画を立てられるようになる点を阻害し、マインドセットを社内受託へと歪めていきます。

誰にも悪意がないとしても、プラトースクラムは本来のスクラムに移行するためには有害なのです。

もう1つ重要な点があります。

プラトースクラムは変更不能な固定的な上位計画に支配されています。

固定的な上位計画という時点で分かる通り、古めかしいウォーターフォール的な考え方に基づくものです。

新規開発フェーズが終わった(保守運用フェーズに入った)プロダクトならプラトースクラムでもいいんじゃね? 感ある。

スクラム開発最高! ウォーターフォールはクソ! みたいな固定観念を感じるのも胡散臭い。

努力! 成長! 技術的負債! なアドレナリンジャンキーばかりを集めてしまうのも逆にリスクではある。