/note/tech

今度は徳島市でも判明、止まらない富士通Japan巡るコンビニ誤交付トラブル

マイナンバーカードを使ったコンビニ証明書交付サービスで、別人の住民票などが発行されるトラブルが立て続けに発生した問題を巡り、新たに徳島市でも誤発行が発生していたことが2023年5月11日までに分かった。サービスの提供ベンダーは今回も富士通Japanだ。

徳島市によると、同年3月27日、徳島市に住民票を置く住民が徳島県小松島市のコンビニでマイナンバーカードを使って住民票の発行を申請したところ、別人の戸籍証明書が誤交付されたという。具体的には、3枚つづりになっている戸籍証明書のうち、2枚目のみが印刷された。誤った証明書を受け取った住民はコンビニの店員に当該証明書を渡し、返金を受けたという。

トラブルは、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が検知したアラートによって判明した。同日の夜にJ-LISから徳島市にシステムエラーの可能性について連絡が入った。徳島市は即日、コンビニ証明書交付サービスを停止し、運用管理を担当する富士通Japanに連絡して調査を依頼。その結果、誤発行が発覚した。

徳島市が富士通Japanから受けた説明によると、原因は徳島市役所内に新たに設置した証明書交付端末「らくらく窓口証明書交付サービス」との接続の問題だったという。同端末はコンビニ交付と同様に、証明書の交付を受けられるものだが、このサービスを導入した際に、コンビニ交付サービスと同じデータベースを使ったことが原因だったという。

「コンビニから2人、らくらく窓口証明書交付サービスから1人の計3人が同時に交付を申請した際の、排他制御の動作に誤りがあったと説明を受けた」(徳島市)という。徳島市と富士通Japanは市役所内でのらくらく窓口証明書交付サービスを停止し、同年3月29日の朝にコンビニ交付サービスのみを再開した。