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「インターネットが壊れかねない」と危惧された裁判で最高裁判所がプロバイダーの免責を再確認

ISISによるテロ犠牲者の家族が、プラットフォームがISISを助けているとしてGoogleを訴えていた「Google・ゴンザレス裁判」で、最高裁判所は原告の訴えを退けました。この裁判は、プロバイダーの免責について定められた通信品位法第230条が争点となっており、Google側は「法律が覆るとインターネットが壊れかねない」と懸念を示していました。

アメリカの通信品位法第230条で、プロバイダーはユーザーが発信する情報に対して原則として責任を負わず、有害なコンテンツについても削除等の対応を誠実かつ任意に行えば責任を問われないことが定められています。

Googleは、おすすめのアルゴリズムが第230条適用外になれば同種のサービスの質が低下するほか、もし第230条を改定することになればネットそのものが変容してしまうと懸念を表明していました。

この裁判について、最高裁判所は全会一致で差し戻しを決定しました。この中で、判事は巡回裁判所に対して「「『Twitter・タアムネ裁判』の判決を踏まえて再検討するように」と記しています。