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リモート開発を助ける「思いやりのある文章」の書き方

OSSのIssueのテンプレートと、私のSlackの定型文に共通しているのは「知識ある開発者の手元に自分と同じ環境を、できる限り開発者の時間を使わずに再現すること」だと思います。

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そこで、1秒でも短く、一手でも少なくエラーを再現できるようにエラーを報告する側が時間を使うべきだと私は思います。仮に自分が15分かけて再現手順を用意した結果、知識ある人が3分で修正できたなら、それはものすごく価値ある時間の使い方でしょう。

例えば、ミーティングを設定する前に「新機能の仕様について相談してもいいですか?」と許可を求めるのではなくて、先にミーティングを設定して「16時から新機能の仕様の相談をするミーティングを入れたのでお願いします」というようにお願いをすると、コミュニケーションの回数を一回減らせます。

これは、時間を効率的に使うための工夫です。リモート開発ということは、相手がすぐに返事ができる状態ではないことが多いです。返事を待っている間に16時になってしまうかもしれません。

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これを応用すると、仕様の相談をするときに、「A案・B案どっちがいいですかね?」ではなくて、「A案・B案あるんですが、こういう理由でA案で進めさせてください」とお願いできます。相手は「A案でOKです」か「A案だとこういう時どうなりますか?」や「それはダメなんです」とすぐに議論が始められます。

こういう小ネタ的なコミュニケーションTipsを集約して、開発現場で使えるコミュニケーション・プロトコルとして一般化できないか考えることがある。