もう8年くらい前かな。会社がリモートワークを取り入れた頃に先輩からキツく言われたのは「口頭でやり取りを終えるヤツは何をやってもダメ」でした。
それはプロとして最低限のコミュニケーション水準に達してないと。
話してる当事者間でしか情報が共有されないし、当事者が忘れたら情報はなくなる。
かつては口頭以外のやり取りが面倒くさすぎて続けられない時代はあったが、それも変わった。
メーリングリストはチャットへ、ファイルサーバーは変更管理へ、コードレビューはプルリクへ
そこまで環境が整っても、人はまだ口頭に流れる。それまで培った生活習慣から抜け出すことは簡単では無い。
だからリモートで鍛えろと。
リモートワークを、単に自分が働きやすくなるためだけじゃなく、自身のコミュニケーション作法を見直す機会と捉えろと。
本当にありがたい助言だった。
口頭で情報共有されても一番重要なトピック以外はすぐに忘れ去られるのはみんな体感や経験則として持っているはずなのに、何故か口頭でコミュニケーションしたがる輩が減らないものである。
お前は一通り捲し立てれば情報共有できた気になれるのかもしれないが、こちらは何を言ってるのかさっぱりわからんので、解釈を踏まえて再確認する手間が掛かる。
チャットなどでも気を使ってくだけた口調で話しかけてくる人は多いが、くだけた口調になるほど情報のファジーさは増加するので、逆に真意を深読みする必要があったりして無駄手間が掛かる。
結局のところ、ある程度固めのプロトコルを定義しておくのが一番手堅いのではないかなと。