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過剰に丁寧な言葉を使って壁をつくらない

仕事をしているとたまに「〜していただけたら幸いです」「ご教示ください」といった言い回しに出くわすことがあります。所属している組織の文化によっては違和感を感じることなくスルーするでしょうし、仮に若干の違和感を感じたとしても「その人はそういう人なのだ」としてやはり流してしまう人が多いと思います。

しかし、私はわりとかなりの頻度で「それは望んでいる態度ではないのです」ということを伝えます。たとえば、「ありがとうございます。〜でいいと思います!あと、同僚なので『これでお願いします!』くらいのノリで行きたいです!」というような返信をしたりしています。言葉使いは信頼関係から来るシグナルなので、そこをきっかけにそもそも信頼関係を築けるようにしていくというのも並行してやりますが、それも含めて組織の前提を『社交儀礼としての糖衣を取り去り、相手を信頼してストレートな要求をしてもいい組織だ』という基本的な信頼へ置きたいというのを伝えていくようにしています。

言葉使いに遠慮があると、どうしてもマーケットやユーザーへのベストを考えたときに、周囲に対してタフな要求をするということの難易度が上がり、最短でマーケットへ価値を届けるというのが難しくなります。そこで

  • 私たちの組織ではまず最短でマーケットへ価値を届けるのが一番重要なことで、同僚はそこに向けて一緒に困難へ取り組む仲間だというスタンスで居たい
  • そのときに、遠慮や過剰な丁寧さは不要で、それよりも目の前の課題をどうクリアしていくかを率直に話せる関係性を大事にしましょう

という主旨を理解してもらうようにしています。