オラクルはJavaをサーバレス環境で実行するのに最適化した技術「GraalOS」を発表しました。
同時に、Oracle Cloudのサーバレス実行基盤である「Oracle Cloud Functions」でGraalOSの機能を提供することも発表されました。
GraalOSは名称にOSと付いているものの、LinuxやWindowsのようなOSではなく、Javaをデプロイする新たな技術とその基盤を指します。
具体的には、同社が提供しているJava実行環境である「GraalVM」のコンパイラを用いてJavaをコンパイルしてネイティブバイナリを生成し、それをサーバレス基盤にデプロイし実行することで、サーバレスアプリケーションの瞬時の起動と高速な実行などを実現するというものです。
ネイティブバイナリを実行することで、コンテナ技術を用いた従来のサーバレス実行基盤のコールドスタートで生じていたような、例えばJavaVMの起動待ち時間などが本質的になくなります。
これにより、ほとんどすべての場面で数十ミリ秒以内にアプリケーションが起動すると説明されています。