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プロジェクトはキックオフが9割

キックオフミーティングでは、プロジェクトの背景の共有やそのプロジェクトがなぜ必要なのか、何に取り組むのかなどをチームや関係者と共有し、その上で全員がどのように協力するかを決定し、共通のプロジェクト目標などについて確認します。

しかし、キックオフミーティングで何を話して何を決めるかということ以前に、もっとも重要なことがあります。それは、「キックオフミーティングに誰を集めるか」 ということ、言いかえれば 「全員とは誰か」 です。

キックオフに呼ばなければならないのは、そのプロジェクトのスタートからゴールまでの間に協力が必要になる関係者です。したがって、「全員とは誰か」を考えるためには、キックオフの前にプロジェクトの大まかなロードマップを描いている必要があります。キックオフに呼ばれていなかった人へ後から協力を求めることになるのは、そのプロジェクトの計画に漏れがあったということであり、明確なプロジェクト立ち上げの失敗です。

そして、その協力が重要なものであればあるほど、「なぜ最初から呼んでくれなかったんだ」というマイナスの状態からコラボレーションがスタートします。なぜなら、当初の見積もりになかった協力が必要になっているということがすでにプロジェクトの進行状況の乱れを表しているわけであり、いわばはじめから炎上気味のプロジェクトになっているわけで、そんな状況に突然巻き込まれることのストレスは間違いなく高いからです。

@lacolaco からの提案は、いきなりキックオフから始めるのではなく、「キックオフに誰を呼ぶ必要があるか」を考えるための プレキックオフ を先んじて実施することです。

プロジェクトのリーダーがひとりで考えていては、そもそもゴールまでの道筋が想像できていなかったり、観点の漏れや偏りが生まれるのは当然です。そこで、そのプロジェクトの大まかなロードマップを考え、 誰と協力する必要が生まれるかの見積もり をするためのプレキックオフを実施します。