/note/tech

ストーリーポイントではなくアウトカムで開発速度を測る

[...]LayerXでは、機能の開発(アウトプット)が速いことではなく、顧客への価値提供(アウトカム)が速いことを重視しています。

これを前提として開発チームの開発速度について改めて考えてみると、測るべきは1スプリントにおいてどの程度のタスクを完了できたかではなく、どの程度のアウトカムを創出できたか、ではないかと思いました。

バックログのアウトカム = (要望企業数 / 開発工数) * インパクト

各スプリントで完了したバックログのアウトカムを合計すれば、そのスプリント期間中に創出できたアウトカムが分かりますので、これを開発チームの開発速度の指標として用いることができるようになります。

[...]技術的負債の解消や改善系のタスクは、Backlogに「改善」というタグをつけて積んでいます。 そして、毎月「改善デー」という名の、その日1日は通常の開発タスクを止めて、Backlogに積んでおいた改善系タスクを集中的にやりましょうという日を設けており、ここで負債の解消や改善に取り組んでいます。

もちろんその日にしかやらないわけではなく、日々の開発の中でも、「これは今やっておいた方がいい」というものがあれば、改善デーを待たずに対応することもあります。 そうすると、そういうタスクのアウトカムはどうなるの?というのが気になるところだと思いますが、現状ではこういったタスクにはアウトカムの値はついていません。