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新春特別企画・2024年のUbuntu

半導体業界の変化の年

上述したような半導体業界の動き、という意味では、2024年にはさらに異なる視点の変化もあります。

今年はIntelの新世代CPUであるMeteor Lake(そしてその後継となるArrow Lake)や、AMDのZen 5のような、10~20パーセント近い大きな性能ジャンプが生じるプロセッサの登場が予定されています。もちろんあまりにも大きなジャンプは「既存の製品が売れなくなる」という結果をもたらすため、ある程度は「手加減された」変化になる可能性はあるものの、この10年ほどの「CPUのクロック周波数やクロックあたりの性能はそこまで伸びない、マルチコアによって性能を伸ばす」という展開とは異質な変化が起きる年であると言えるでしょう。

さらに、いわゆるx64 CPUだけでなく、ArmとRISC-VベースのCPUも大きく性能を伸ばしてきています。Windows 10の終焉と併せて、ここから2-3年の間は業界地図が大きく変化していくことになるでしょう。また、vRANブーストのような「特定目的向けCPU」というものも広がっていくことになります。