米国の研究機関であるAperture Internet Laboratoryは、Linuxで動作する中国のインターネット検閲システム「グレートファイアウォール」(Great Firewall、GFW、金盾)をオープンソースで実装したシステム「OpenGFW」を発表した。このシステムは家庭用ルーターで使用可能なほど柔軟で使いやすく、GFWを個人レベルで実現することを目指している。
OpenGFWは、IPとTCPのデータを完全に再構築する能力を持ち、HTTP、TLS、DNS、SSHなどのネットワークプロトコルを解析できる。特に、Shadowsocksなどの完全に暗号化されたトラフィックの検出機能や、Trojan-killerに基づいたTrojanプロトコルの検出機能が含まれている。
IPv4とIPv6の両方をサポートし、ネットワーク負荷を複数のコアで分散処理する機能や、exprに基づいた強力なルールエンジンを搭載している。Webベースのインタフェースや機械学習を用いたトラフィック分類機能の開発も進行中である。