/note/tech

GPU は不要。localllm を使用してローカル CPU で生成 AI アプリを開発

AI 環境が目まぐるしく変化する昨今において、デベロッパーは大規模言語モデル(LLM)を使用するアプリケーションを構築するうえでさまざまな課題に直面しています。特に、従来から LLM の実行に必要だった GPU の不足は深刻なハードルとなっています。この投稿では、デベロッパーが Google Cloud のフルマネージド開発環境である Cloud Workstations 内で直接、CPU とメモリ上でローカルに LLM の力を活用できる新しいソリューションを紹介します。このチュートリアルで使用するモデルは Hugging Face、具体的には「The Bloke」のリポジトリにあり、CPU または低電力 GPU で実行できるようにするための量子化手法に対応しています。この革新的なアプローチにより、GPU が不要になるだけでなく、シームレスで効率的なアプリケーション開発の可能性も開かれます。「量子化モデル」、Cloud Workstations、localllm という新しいオープンソース ツール、一般提供リソースを組み合わせて使用することで、十分な機能を備えた開発ワークステーション上で既存のプロセスやワークフローを活用して、AI ベースのアプリケーションを開発できるようになります。

■ 主な機能と利点

GPU なしでの LLM の実行: localllm を使用すると、CPU とメモリ上で LLM を実行できるようになるため、不足状態の GPU リソースを使用する必要がなくなり、パフォーマンスや生産性を損なわずに LLM をアプリケーション開発ワークフローに組み込むことができます。

生産性の向上: localllm では、Google Cloud エコシステム内で直接 LLM を使用します。このインテグレーションにより開発プロセスが合理化され、リモート サーバーのセットアップや外部サービスへの依存に伴う複雑さが軽減されます。そのため、GPU の管理が不要になり、革新的なアプリケーションの構築に集中して取り組めます。

費用対効果: localllm を利用することで、GPU のプロビジョニングに伴うインフラストラクチャ費用を大幅に削減できます。Google Cloud 環境内の CPU とメモリ上で LLM を実行できるため、リソース使用率が最適化され、結果として費用が削減され、費用対効果が向上します。

データ セキュリティの向上: LLM を CPU とメモリ上でローカルに実行することで、機密データを管理下に置くことができます。localllm を使用すると、データ移転とサードパーティのアクセスに伴うリスクを軽減して、データのセキュリティとプライバシーを強化できます。

Google Cloud サービスとのシームレスなインテグレーション: localllm は、データ ストレージや ML API などのさまざまな Google Cloud サービスと統合されるため、Google Cloud エコシステムの可能性を最大限に活用できます。