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「独自のプロセッサがなくなる」 欧州が救いを求めるRISC-V:「ハードウェアのLinux」

EU首脳は最近、RISC-Vベースのチップ開発を推進するためのイニシアチブをいくつか開設した。これは、加盟国が半導体の開発/製造を外国企業に依存していることを懸念する声に対応するためのものだ。近年では世界的な半導体不足によって、サプライチェーンに混乱が生じ、半導体主権の重要性が浮き彫りになっていることから、こうした懸念がさらに高まっている。

RISC-Vは、オープンソースの命令セットアーキテクチャであり、どの企業にも所有されていない。このためEUにとっては、優れた柔軟性と安全性を実現することが可能な、魅力的な選択肢となっている。

Valero氏は、「英国のEU離脱や、ソフトバンクによるArm買収の後、EUには、欧州独自のプロセッサが存在しなくなるという問題があることが分かっていた。だがそれは、7年前にRISC-Vが登場するまでのことだった。RISC-Vは欧州をはじめ、世界中のあらゆる企業がプロセッサを作ることができるという可能性を開いた。米国や欧州、中国が命令セットを決定するのではなく、グローバルな命令セットであるからだ」と述べる

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