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Unity、非難轟々の「Runtime Fee」を撤回 ~無料「Unity Personal」は逆に拡大へ

米Unity Technologiesは9月12日(現地時間)、ゲーム領域向け「Unity Runtime Fee」を撤回すると発表した。従来のシート(利用者の数)ベースのサブスクリプションモデルへ戻すとのこと。

同社は2023年9月、「Unity」で開発したゲームの収益とランタイムのインストール数に応じて追加の料金を課す「Runtime Fee」を突如発表。ユーザーから強い反発を受け、直後に無償の「Unity Personal」プランには「Runtime Fee」を課さないなどの譲歩を盛り込んだ修正案を示していた。しかし、批判は依然根強かったようで、「Runtime Fee」は完全に撤回されることになった。

今回の変更内容は、以下の通り。年内リリース予定の「Unity 6」にも適用される。

  • Unity Personal:引き続き無料。総収益および調達金額の上限は現在の10万米ドルから倍の20万米ドルへ緩和される。「Unity 6」のリリースをもって、「Made with Unity」スプラッシュスクリーンを表示するかどうかも任意となる
  • Unity Pro:8%の価格引き上げ。シートあたり年間2,200米ドルとなる。年間の総収益および調達金額が20万米ドルを超える場合は必須
  • Unity Enterprise:25%の価格引き上げ(米ドル価格の場合)。年間の総収益および調達金額が2,500万米ドルを超える場合は必須。また、サブスクリプションの最低購入数が適用される場合がある

つまり、大規模ユーザーに課される料金は上がる一方、無料の「Unity Personal」を利用できるゲーム開発者は増える。アマチュア開発者や小規模ゲームデベロッパーにとっては歓迎すべき変更といえるだろう。