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「WordPress.orgは私個人が所有している」とAutomatticのマット・マレンウェッグCEO、非営利のオープンソース...

そんなマレンウェッグCEOは、WordPressベースのウェブホスティングサービスであるWP Engineを「WordPressの癌(がん)だ」と批判し、WP EngineからのWordPress.orgへのアクセスをブロックすることを発表しました。WP EngineはマレンウェッグCEOの発言撤回とアクセス遮断の差止めを要求し、裁判所に訴えています。

マレンウェッグCEOはThe Vergeのインタビューに対し、「WordPress.orgは私個人が所有しています。WordPress.orgの所有者として、私を法的に脅迫し、WordPressの商標を使用している企業を宣伝したくありません。そのため、WP EngineのWordPress.orgへのアクセスを遮断しました」と述べています。

マレンウェッグCEOはWordPressの開発プロジェクトの創設者であり、WordPress Foundationのリーダーでもあり、マレンウェッグCEOがWordPress.orgの所有権を持つことは間違いありません。The Vergeは「WordPress.orgはAutomatticからは独立した非営利のプラットフォームであるものの、WordPressエコシステム全体では中立的で独立した裁定者ではありません」と述べています。

マレンウェッグCEOは、WP EngineがWordPressエコシステムの開発に十分な時間と資金を投入していないと批判し、「例えるなら、税金でアル・カポネを捕まえたようなものです。つまり、もしある企業がWordPressで5億ドル(約740億円)を稼ぎ、年間10万ドル(約1480万円)しか寄付していないとしたら、彼らにもっと寄付してもらおうとなるでしょう。だからこそ私たちは法的手段を使って圧力をかけているのです。そうです、私たちは圧力をかけているのです」と語りました。

なお、社内からマレンウェッグCEOの行動に疑問を抱く声が挙がっていることについては、「WP Engine とその親会社であるSilver Lakeによる私とAutomatticへの攻撃は、根拠のないものではあるものの、効果的でした。Automatticの同僚の多くが私と私たちの行動に反対していることが明らかになりました」と自身のブログでコメント。その上で、「2024年10月3日20時(世界標準時)までにAutomatticを退職した場合、3万ドル(約450万円)か6カ月分の給与の高い方を受け取ることができる」と社内に告知したことを明らかにしました。この結果、Automatticの従業員の8.4%にあたる159人が退職したそうです。