今の機械学習が人間に問うているのは「理解することの意味」。人間はなんの疑いもなく「理解することはよいことだ」と信じてきたが、機械学習は「理解なしでも同じ成果は出せる(場合もある)」と示してしまった。理解することって本当に重要なのってことが今後、問題になるでしょう。間違いなく。
コンピュータやソフトウェアの進歩というのは「抽象化」の積み重ねにある。
世の中の有り様を2項倫理で表現したブール代数に始まり、ハードウェアの抽象化、システムの抽象化、プロトコルの抽象化を重ねてきた。
それは下位レイヤーを理解することなく成果を利用できることを目的に積み重ねられた先人達の努力の賜物である。
機械学習に触れた程度で今更気付くのは何を今更と言ったところである。