東京商工リサーチ(TSR)が2025年1月に発表した調査では、2024年におけるソフトウエア業の倒産数が223件と2015年以降、過去10年間の調査で最多となった。帝国データバンク(TDB)の調査でも倒産数が189件と、こちらも過去10年間の調査で最多だった。倒産企業の大半は中小規模の事業者という特徴があり、最も大きい倒産規模でも負債額は10億円未満だった。
倒産したソフトウエア業の中でも最も大きな割合を占めるのが、受託開発ソフトウエア業だ。TSRの調査で223件のうち209件、TDBの調査で189件のうち160件を占める。「(2024年の受託開発ソフトウエア業における倒産件数は)2023年調査との比較で約20%増加しており、増加率は高い」(帝国データバンクの旭海太郎情報統括部情報統括課副主任)。