■ 1. リモートワーク前提の生活と家づくり
- オンライン移行の発表: 2020年7月、新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、ヤフー株式会社が「オンラインに引っ越します」という新方針を発表し、社員は全国どこからでも働けるようになった
- 生活の変化: 数年後、LINEとの合併を経て社名も経営陣の顔ぶれも変わったが、リモートワーク中心の働き方は続いており、筆者夫婦もその生活にすっかり慣れていた
- マイホーム計画: 2024年某日、リモートワーク中心の働き方も4年目に突入し、「そろそろ家を買おうか」と話し、「仕事も暮らしも、どちらも大切にする」という思いで家づくりをスタートした
- 郊外への決断: 予算や実家との距離、街の雰囲気などを考えつつ、「週1回くらいの通勤なら、なんとかなるか」と思える程度の郊外に家を建てることにし、「この先コロナが終息しても、ずっとリモートワーク」だから安心だと考えていた
■ 2. 会社方針の転換
- フルリモート廃止の報道: その後、LINEヤフーがフルリモート廃止を発表し、事業部門は原則週1回、それ以外は月1回出社になり、社内ではすでに段階的な出社再開の方針が共有され週3出社の見通しも立っていた
- 青天の霹靂: すでに家を建て始めていた筆者夫婦にとって、リモートワーク前提で郊外に家を建てた途端に会社の方針が変わってしまったことは、まさに青天の霹靂だった
- 会社の判断理由: LINEヤフーは、合併から2年目を迎えさらに新しいプロダクトを生み出すためにはコミュニケーションの質を強化することが必要だと考え、対面でのコミュニケーションの良さを今まで以上に取り入れるために出社日を設けると説明した
- 現実認識: 会社が利益を出すためには方針転換もやむをえず、会社は社員にとって完全なセーフティネットではないという冷たい現実がある
■ 3. 決断と転職
- 唯一の選択肢: 念願のマイホームを建て始めていた筆者たちに、選択肢は一つしかなく、新卒入社から10年以上勤めた会社を辞める決断をした
- 葛藤: たくさんの経験をさせてもらい、キャリアを積み、かけがえのない仲間たちにも出会えたが、仕事と同じくらい今の暮らしも大切にしたいという思いがあった
- 新たな道: こうして筆者夫婦はそれぞれ、リモートワーク中心の会社へ転職したが、UIUXデザイナーとしての筆者の転職活動は難航した