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RISC-Vの命令セットがISO/IEC JTC1による国際標準化に着手へ。第一歩として公開仕様提出者の承認を受ける

RISC-V(リスクファイブ)は、クリエイティブコモンズとして公開され、誰でも無料で利用可能なプロセッサの命令セットです。近年ではx86やArmに次ぐ命令セットとして注目度が高まっています。

RISC-Vを主導する団体RISC-V Internationalは、このRISC-Vの命令セットがISO/IEC JTC1による国際標準化の第一歩としてPAS(Publicly Available Specification)提出者の承認を受けたことを明らかにしました。

RISC-V Internationalは、RISC-Vの命令セットはすでに業界標準になっているとし、次のステップは公正な見地として信頼できる国際機関からの承認だとして、国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)の合同技術委員会(JTC 1)による国際標準化へと進もうとしています。

今回、その第一歩として、JTC 1 PASの提出者の承認を受けたわけです。

国際標準化を重視する背景には、例えばIEEE 802.11で標準化されているWi-Fiのように、業界が合意した一連のルールとフォーマットとして標準化されることで複数のメーカーの異なる製品であっても確実に連携することが保証されるからだと説明されています。

これにより複数の製品の連携や統合が容易であり、コストが削減され、拡張と拡張が容易になるわけです。

また、命令セットが国際標準になった場合、その標準をサポートすると宣言した企業や組織は、ハードウェア製品などが標準を満たしていることを宣言できる利点もあるとしました。

そのため、RISC-V命令セットを国際標準にすることは相互運用性を促進し、オープンコンピューティングの将来の基盤としてのRISC-Vの役割を強固にするのだとRISC-V Internationalは説明しています。