■ 1. AI時代におけるマネジメントスキルの重要性
- AI時代はプロジェクトマネジメントやチームマネジメントの重要性が上がるという話について考えたことを書く
- AI時代プロジェクトマネジメントとかチームマネジメントのスキルがめちゃくちゃ重要性上がるよねーという話をしまくっているがあまり理解されていない気がする
- 確信があるが重要性をうまく説明できていない
■ 2. AIによる個人のエンハンスとその限界
- 生成AIは個人をエンハンス(高める・強化)する力が強い
- 個人がエンハンスされた作業範囲に注目すればほんとうに信じられないくらいの品質向上・速度の向上が見られる
- AIが得意な作業の例:
- コーディングエージェント
- Deep Research
- 言語化・要約
- 図表化
- 画像化
- エージェントによる自動化
- これらは間違いなく多くの人にとって仕事の速度向上と品質の変化をもたらしている
- 2022年11月以来業務でもプライベートでも生成AIはないと困るレベルの存在になっている
- AIが得意な作業はとんでもない飛躍的な変化をしている
- 一方で事業の成果が飛躍的に伸びているわけではない
- 生成AI様のおかげで利益が出るようになり多くの会社で効率化が進み景気が良くなるという感じはしない
- 個人がエンハンスされるインパクトは凄いがそれは局所的である
- それが組織や事業全体にも効いているように錯覚している人が多いように感じている
■ 3. 経験したことがない強烈な局所最適の問題
- 生成AIは個人をエンハンスする力が強いので作業の変化に注目されている
- システム開発ならコーディング企画職ならリサーチやドキュメント化や図式化
- それを全体の成果につなげるのは簡単なことではない
- 局所的エンハンスが経験したことない強烈な局所最適である
- 数年前と比較したら魔法に見えるような局所最適である
- あまりの衝撃に仕事全体にも効いているように感じてしまうのではないか
- プロジェクトマネジメントとかチームマネジメントのスキルがある人が多数いないと全体でその効能を得ることはできないと伝えても重要性がちゃんと伝えられていない
- プロジェクトマネジメントとかチームマネジメントのスキルがある人が多数いないと全体でその効能を得ることはできないということ自体は納得されるものの個人のエンハンスが強烈すぎてその重要性・必要性は軽く見られてるんじゃないかと思っている
- その人たちがなにをすれば成果になるのかを示せてない
■ 4. 局所最適をアウトカムに変換する必要性
- ヤバいレベルの局所最適が起きても利益が爆増したり売上が上がったりしない
- 作業5000時間を削減ってやつを見るたびに怪しい数字だなと思う
- AIの活用だけに注目していてはいけなくてヤバいレベルの局所最適をどうアウトカムに変換できるかを問われているって強く意識する必要がある
- アウトカムに向かって動けるチームマネジメントだとかプロジェクトマネジメントやプロダクトマネジメントの力を持った人の価値がより高まるだろう
- ただAIを使うのが上手いとかAIを使いこなす知識を持っているだけじゃ成果には繋がらない
- AIをこう使えば良いという業務改善的な型なんかではなく個別具体の動きからしか成果は生まれない
- だからからこそチームマネジメントだとかプロジェクトマネジメントのスキルがある人たちがアウトカムに向かって動けるようにしていく必要がある
- それって当たり前の話じゃないのと思われるかもしれないが必要性は理解されていたと思うが生成AIによってより難しくなってるんじゃないの複雑な世界がより複雑になっていてそれを紐解く能力が必要になってるんじゃないのという問題提起を強くしていく必要がある
- こんなに業務改善されたよとか機能開発が爆速になったよってのはアウトカムを得るプロセスでしかない
- AIによってそのプロセスは驚くほど変化が起きてるが利益や売上だとか事業価値を上げるところまでもっていくところまで変化を及ぼさなくてはならない
- AIを使いこなすPMがいるって話でもないしマネジメントできる人はAIを制御するプロンプト書けるって話でもないし業務自動化とか複数人が関わるワークフローをAIでつなげる業務設計できる人が必要って話でもないがなんかそういう話になりがちである
- もっとうまくこれを説明できるようにならないとなあ