この話来ましたね。
確かに日系の大手IT企業には契約を結ぶ基準というのがあり、その基準を満たす企業でないと発注はしません。(通称、口座を持つという)
私自身、大手企業にいてこの制度というか仕組みは不思議に思っていたので勝手に追求した事がありました。
色々理由を聞いたのですが、第一に責任能力らしく、つまり何かあった時に人的もしくは金銭的な責任をどこまで取れるかという問題だそうです。
例えば、1億の案件があるとする。そのうちの開発をAという会社に任せるとする。しかしAという会社のエンジニアがバグだらけのコードを書いたり、バックれたりして納期が間に合わない時、顧客と裁判になります。(日常茶飯事)
当然、裁判の結果によっては、賠償金を支払う事になります。この時A社にも当然責任はあるのでって話だそうです。(しかしA社に金を払わせたという話はあまり聞いた事がない)
あとはA社が大きいほど、担当がばっくれても他の人を当てがってなんとかしてくれるだろうという安心感もあるそうです。
仮に特殊な技術が必要で零細のB社に仕事を発注したい時でも、A社を間に入れて取引します。(当然A社は書類を書いて流すだけですが何割かマージンを取ります。保険のようなものですね。)
そんなバカなと思うかもしれませんが、先ほど述べたルールがあるのでそれを徹底します。
流石にもう古いルールなんでもうやめればと個人的には思うのですが、大企業はルールを作ることはできても、ルールを廃止するのは苦手なのでいまだにやっているのでしょう。
ちなみにこれも個人的な考えですが、下請けの責任能力を問うくらいなら、丸投げしないで、自分たちで責任持って開発もきちんとマネジメントしてやるっていう発想はないの?と糾弾した事もありますが、全く通じませんでした。