ChatGPTの登場でサービスがほぼ死んだのに、なぜか収益が2倍になったサービスがある。
Stack Overflow。開発者なら誰もが世話になったQ&Aサイトだ。
2024年12月、このサイトに投稿された質問はたった6,866件。
16年前のサービス開始直後と同じ水準まで落ちた。Elon Muskが2023年に「death by LLM」と言った通り、みんなChatGPTやCopilotに聞くようになってフォーラムは瀕死状態。
でも面白いのはここから。
フォーラムは死にかけてるのに、会社としてのStack Overflowはむしろ元気になってる。
年間売上は約1.15億ドルで以前の2倍。赤字も8,400万ドルから2,200万ドルまで圧縮された。
何が起きたのか。
彼らは広告モデルを捨てて、全く別のビジネスに転換していた。
1つ目は「Stack Internal」という企業向け生成AIツール。16年分・数百万件のQ&Aデータを活用したもので、すでに25,000社が導入。
2つ目はRedditと同じデータライセンスモデル。AI企業に学習用データを売っている。
CEOのPrashanth Chandrasekarは去年12月にこう語った。
「減ったのは簡単な質問だけ。複雑な問題は今もStackで聞かれる。他に場所がないから。そしてLLMの品質は結局、人間がキュレーションしたデータ次第。うちはその最高峰だ」
つまりこういうことだ。LLMがStack Overflowのトラフィックを奪った。
でもLLMは学習データがないと動かない。Stack Overflowは最高品質のコーディングデータの宝庫。
結果、AIに殺されかけた会社が、AIにデータを売って生き延びてる。
テック業界の皮肉な循環経済。面白い事例。