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リレーションとリレーションシップの誤用に注意

要約:

■ 1. 概要

  • リレーショナルデータベースにおける「リレーション(Relation)」と「リレーションシップ(Relationship)」の混同・誤用に対する注意喚起
  • E.F. Coddが1970年に定義した用語の正確な意味を踏まえ技術的な精度を高めることを目的とした解説

■ 2. 用語の定義

  • リレーション(Relation):
    • ある時点における全行を含む単一のテーブルのこと
    • E.F. Coddが1970年の論文で定義した概念
  • リレーションシップ(Relationship):
    • 2つのリレーション間の関連・結びつきのこと
    • 「2人のfriendの間にfriendshipがあるように2つのrelationの間にrelationshipがある」という類比で説明される

■ 3. 誤用が生じる原因

  • 翻訳上の問題:
    • 「リレーショナルモデル」を日本語で「関係モデル」と訳すとRelationとRelationshipのどちらを指すかが不明瞭になる
  • 日本語語彙の不足:
    • 両概念を自然に区別できる日本語の語彙が存在しない
  • ソフトウェアの誤用:
    • 旧バージョンのMicrosoft Accessがテーブル間の関連を「リレーション」と表記していた(正しくは「リレーションシップ」)

■ 4. 正確な用語使用の重要性

  • 個々の誤用は些細に見えることがあるがCoddの基礎的な研究を尊重し誤りを避けることが技術的議論の精度向上につながる