■ 1. JTCにおけるRedmine導入の課題
- Redmine環境を整備しても社員が使用しない問題が発生する
- 標準プロセス・標準ワークフローの強制により不満が生じる
- 各プロジェクトが個別にRedmine環境をホスティングすると開発プロセスが乱立し、バージョンアップが困難になる
■ 2. 製造業とアジャイル開発の必要性
- 製造業はマスタスケジュールに基づくガントチャートでの予実管理を基本とする
- ホルムズ海峡の石油不足、半導体不足、サプライチェーン激変などの外部環境変化により当初計画通りの進捗管理が困難になっている
- 顧客からの仕様変更・注文が頻繁に発生し、製造リードタイムの長い製造業ほど顧客満足の実現が困難
- 量産品・特注品いずれの製造業においてもアジャイル開発の必要性が高まっている
■ 3. マネジメントとエンジニア気質の対立
- 対立構造:
- マネージャ・リーダーはマイクロマネジメントを好む傾向がある
- エンジニア気質の社員は技術習熟を重視し、アジャイル開発を志向する
- 日本的職人気質の影響:
- 日本人エンジニアはマネジメントより技術習得を優先する傾向が強い
- SIerにおいてもプログラマ・エンジニアとしての技術研鑽を好む人材が多い
- 製造業における同様の構造:
- メカ・エレキ・ソフトの技術者が多く、マネジメントより技術専念を望む傾向がある
- マネージャのマイクロマネジメントとエンジニアのアジャイル志向が衝突しやすい
■ 4. Redmine参謀本部(AMET)の概念と役割
- 位置づけ:
- Redmine運用事務局・運用推進部を戦略的に表現した組織体
- 「アーキテクチャモダナイゼーション」のAMET(Architecture Modernization Enabling Team)に類似する機能を持つ
- 各プロジェクトへの技術的・マネジメント的支援を担う
- 役割:
- 運用戦略の策定(軍事における参謀本部の戦略立案に相当)
- 高性能サーバや開発能力の調達(兵站・ロジスティクスに相当)
- JTC内部への展開組織体制の整備・推進(教育訓練に相当)
- 期待される効果:
- マイクロマネジメントからの脱却を実現する
- 個人の能力を活かしチームの一体感を醸成する
- JTCという旧来型組織においてもRedmineの運用・活用を可能にする
- 提言:
- JTCではまずRedmine参謀本部を設置することが必要