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LLMs are eroding my software engineering career and I don't know what to do

要約:

■ 1. 著者の経歴と専門性

  • ソフトウェアエンジニアとして10年のキャリアを持つバックエンドエンジニア
  • フロントエンドから出発し、バックエンド開発へ転向
  • 金融・会計・決済処理の分野で高い自律性を持って業務に従事
  • PCI準拠、複式簿記、エスクロー、決済ライフサイクル、銀行送金のべき等性など、ドメイン固有の専門知識を蓄積

■ 2. 第一の侵食: ドメイン固有の知識

  • 現在の勤務先は金融特化企業であり、ChatGPTおよびClaude Enterpriseアカウントの利用を積極的に推奨
  • 上司から設計文書(Design Docs)作成へのAI活用を求められ、当初は懐疑的だったが試みた結果、速度と意思決定の質が向上
  • LLMは、実装間のトレードオフ、べき等性の構造化、決済システムの設計など、人間が長年の実務経験から習得する知識を補完できることが判明
  • 蓄積してきたドメイン知識の優位性が失われはじめたと実感

■ 3. 第二の侵食: デバッグと分散システム

  • 当初、分散システムのデバッグや本番環境での競合状態の解決は、LLMには不得意な領域と見込んでいた
  • 2025年後半以降、Claude Codeの普及、MCPとエージェント型ワークフローの登場により状況が変化
  • Claude 4.5の段階では、スタックトレースとSentry MCPを活用することで約60%のバグを解決できた
  • Claude 4.6、4.7、GPT 5.5、Opus 4.8、DataDog MCPの登場後は、分散システムにまたがる複雑なバグの90%がワンショットで解決されるようになった
    • 競合状態、サードパーティ統合の問題、未ドキュメントのAPIのエッジケースも含まれる
  • 人間のエンジニアの役割は「コードをレビューし、AIを操作する」にとどまり、域固有の専門性による差別化が困難になった

■ 4. 第三の侵食: コード品質とソフトウェアアーキテクチャ

  • コード品質とアーキテクチャ設計(DDD、ヘキサゴナル、クリーンアーキテクチャ)が唯一残存する専門領域
  • エージェントはコードベースの整理を苦手とし、循環依存、コード重複、SOLID原則の無視などの問題を引き起こしやすい
  • しかし業界の方向性として、コード品質の重要性が低下しつつある:
    • コードベースは人間ではなくLLMが読むことを前提に作られるようになった
    • A・Bグレードのコードは不要とされ、C・Dグレードで許容される風潮が広がっている
  • この専門領域の価値も「テイスト(taste)」という言葉に矮小化されつつある

■ 5. キャリアの展望と業界全体への影響

  • 現職では当面の雇用が確保されているが、長期的な見通しに不安を抱えている
  • 元同僚の中には、8ヶ月前のレイオフ後も求職中の者が多く、同様の課題に直面している
  • 採用求人の変化:
    • 以前は「ソフトウェアエンジニア - 専門領域名」という職種名だったが、現在は「ソフトウェアエンジニア」のみになり、チーム配属はオファー承諾後に決定される
    • ドメイン知識は強力な差別化要因でなくなった
  • 市場は全員をジェネラリストへと向かわせており、ジェネラリストの供給過多に対して需要が追いつかない状況が生じている
  • 長期的な雇用維持のため、LLMが習得しにくい領域への転換を模索しているが、具体的な選択肢は限られている:
    • 数学・統計・機械学習の習得とフロンティアラボでの研究職への転向は、国内の研究機関の少なさや家庭の事情により困難
    • 趣味の木工を職業にすることを考え始めている

MEMO: