■ 1. GMOインターネットグループの在宅勤務廃止の背景
- GMOインターネットグループは2020年にコロナ対応として在宅勤務へ移行
- 2023年に週2日の在宅勤務推奨を廃止し原則出社へ戻した後、週1日の在宅勤務推奨も廃止
- 廃止の理由として、在宅勤務時の時間当たりPCタイピング数の減少が挙げられた
■ 2. タイピング数を生産性指標とすることへの疑問
- 仕事にはタイピング以外の活動が含まれる:
- 資料の閲覧やコードレビュー
- 問題原因の調査や思考
- 打ち合わせによる業務推進
- エンジニアリングにおいては、コード量の多さが生産性の高さを意味しない
- 少ない変更で問題を解決できる方が価値が高い場合もある
- 生成AIの活用によりタイピング数はさらに減少する傾向にある
- AIが生成したコードの確認・修正が主な作業となるため、タイピング数だけを見れば生産性低下に見えてしまう
■ 3. GMO自身の方針との矛盾
- GMOはAIおよびヒューマノイドの研究開発と社会実装を強く推進している
- 2026年を「ヒューマノイド元年」と位置づけ、大規模な研究開発拠点を設置
- AIで人間の入力作業を減らし、ヒューマノイドで作業そのものを代替する方針を掲げる企業が、タイピング数の減少を生産性低下の根拠とすることは矛盾している
■ 4. 評価指標のあり方
- 測りやすい数字と、測るべき成果は同じではない
- GMO自身もAI活用の目的として既存サービスの質向上や新サービスの創出を掲げている
- 在宅勤務の評価においても、作業量ではなくサービスの質・意思決定の速さ・実際の成果を軸にすべきである