■ 1. 本記事の対象と前提
- 想定読者:
- IT技術を専門とする会社員
- プログラミング言語やフレームワーク等のコミュニティで「あのコミュニティのあの人」として社外に名が通っている人
- 業務の一環としてコミュニティ活動をしている人
- そのような人になりたい人にも役立つ内容
- 特定個人の話ではなく、自分もそうなりかけた経験を含めた一般論
■ 2. 個人としてやる場合と会社員としてやる場合の差
- 個人としての活動:
- 当人とコミュニティにとって良いことであれば何も問題はない
- 会社員としての活動:
- はまりがちな落とし穴が存在する
■ 3. 見かけの成果への疑い
- 名が通ることで起きる変化:
- 社外に様々な知り合いが増える
- イベントに呼ばれたり取材されたりすることもある
- 凄そうに見え成果が出た気がするが、本当にそうかは疑うべき
■ 4. 期待役割との整合確認
- コミュニティ活動をしていると、そのために使う時間が増える
- チームメンバーと一緒に仕事をする機会も減る
- コミュニティ活動が雇用主やチームの期待する役割と合っているかを定期的に確認し、日々やることを決めるべき
■ 5. 確認を怠った場合に起こること
- 社内で浮く:
- 最悪の場合「なんだか有名らしいが、何をやっているかわからず、会社に貢献しているかも不明で、遊んでいる人」に見られる恐れがある
- 周囲による放置:
- 「会社の業務に貢献していないので評価はできない」「しかし下手に発信力があるので強く言いにくい」として放置されるケースもある
- 評価のギャップ:
- 本人は精力的に活動し外向きには評価されているのに、内部では評価されない状態が生まれる
- ギャップの帰結:
- それに耐えられず会社を辞めてしまう人は珍しくない
- 不満を社外に吐き出して信用も毀損してしまう人も珍しくない
■ 6. 関係者の納得が成果化の条件
- コミュニティ活動をやっている理由と効果を関係者、少なくともキーマンに納得してもらう必要がある
- 納得を得て初めてコミュニティでの活動が業務としての成果となる
- コミュニティ活動の効果の例:
- 会社のプレゼンス向上につながる
- 採用につながる
- 他社技術者との交流によって新たな知見が得られる
- コミュニティ活動は成果が測りにくい
- 実践方法:
- 上司との1on1やチームのミーティングで効果を主張する
- 実際にやり遂げて信頼を積み重ねる
■ 7. 錯覚の構造
- 本質は「必要性を周りに納得してもらったことをやると成果になる」という話にすぎない
- しかしこれが難しい:
- コミュニティ活動を頑張ると社外評価が高まる
- そのため社外評価が社内評価に直結すると錯覚しやすい
■ 8. 結論
- 誰かが何らかのコミュニティで重要な役割を果たしてくれるのは素晴らしいこと
- 会社の給与を受け取りながらやる場合は、関係者が納得した上でやるとよい
- 本人の信用を毀損してまでやることではない