■ 1. AWSへの参画発表
- DuckLabsのAWS参画:
- 9月初旬に発効する見込みであると本日発表
- チーム体制の継続:
- アムステルダムに留まり、DuckDB、DuckLake、Quack、および広範なコミュニティに関する活動を継続
- 参画により得られるもの:
- この技術をより多くの開発者と組織に届けるための資金力とリーチを獲得
- 単独では到達が困難だった規模でアイデアを追求できる
- プロジェクトの基盤維持:
- DuckDBとDuck Stackのオープンソース構成要素はMITライセンスの下で無償かつオープンソースのまま
- 非営利のDuckDB Foundationがプロジェクトの管理を継続
- 今回の位置づけ:
- 大いに誇りとする一つの章の終わりであり、DuckDBをさらに前進させうる新たな章の始まり
■ 2. これまでの歩み
- DuckLabs設立の目的:
- 5年余り前、DuckDBを支えるチームに安定した長期的な拠点を与えるために創業
- ブートストラップという選択:
- 機能の優先度付けを求める最初の商用契約が具体化し、ベンチャーキャピタルからの打診もあった時期
- 創業者と開発チームが完全に所有する自己資金経営の会社という別の道を選択
- 選択がもたらした価値:
- 辛抱強く作り、技術を最優先し、始めた理由を見失わずに成長する自由を得た
- オープンソースプロジェクトを囲む小さな集団から、アムステルダムの30人超のチームへ成長
- DuckDBの到達点:
- 1日あたり100万回を超えるダウンロードを記録
- 世界中の開発者がデータ探索、製品の駆動、教育、研究、想定外のシステム構築に利用
- その光景の意味:
- 職業人生における大きな特権の一つ
■ 3. 既存モデルの限界
- 成長が支援能力を追い越す懸念:
- 小さな会社がプロジェクト、チーム、その上で事業を築く人々のボトルネックになりかねない
- 組織拡大による焦点のずれ:
- 販売・サポート・運用組織を大規模化すれば、成功の源泉である技術的作業とオープンソースコミュニティから注意が逸れる
- パートナーシップの偏り:
- 自社に相当なデータベース専門知識を持つ、高度に技術的な組織との協業で最も機能してきた
- より広い層へ届けるための要件:
- より完全で専門的な問題の解決と、異なる産業のニーズへの対応
- インフラへの大幅な追加投資と、分析データベースを自ら探そうとは考えない人々への到達
- 到達目標:
- DuckDBの革命はさらに2桁規模で成長しうると確信し、その機会を与えるには異なる体制が必要と判断
■ 4. AWSを選んだ理由
- 1年以上にわたる協業の実績:
- 両チームの協働の仕方、互いが持ち寄れるもの、組み合わせで可能になることを理解した経験が次の一歩への確信となった
- 共同で目指す方向:
- DuckDB、DuckLake、Quackを用いて新世代のデータサービスを支える
- 直接利用する人も、製品やサービスの内側で気づかずに触れる人も含め、日常的にDuck Stackに依存する人々へ到達する
- チームにとっての意味:
- 最も大切にする技術的作業に集中しつつ、単独では容易に達しえない規模で活動する余地が生まれる
- より遠くを見据え、大胆になり、難しい問題に取り組み、DuckDBの背後にある発想をより多くの人に届けられる
- AWSの長期的な関与:
- DuckDBと広範なコミュニティの継続的な開発を長期にわたり支援すると確約
- AWS側の評価:
- Andy Warfieldは、DuckDBを素晴らしいコミュニティを持つ傑出したオープンソースプロジェクトと評し、S3顧客に広く使われ愛されていると指摘
- 約2年の協業を経て、プロジェクトがより広い影響力を持つことに貢献できる機会に期待を表明
- DuckLabsチームを、技術的に最も深く、謙虚で、高速に動くチームの一つと評価
■ 5. 変わらないもの
- ライセンスと管理体制:
- DuckDB、DuckLake、QuackほかDuck Stackのオープンソース構成要素はMITライセンスの下で無償かつオープンソースのまま
- 非営利のDuckDB Foundationが引き続き管理し、チームは貢献を続けアムステルダムに留まる
- オープン性の位置づけ:
- 利用者、貢献者、プラットフォーム、ベンダーからなる広いコミュニティに引き続き奉仕する
- DuckDBを繁栄させたオープン性は将来も中心であり続ける
- コミュニティの信頼:
- 寄せられた信頼を深く重んじており、その保護が本件の全過程で最も重要な考慮事項の一つ
- CWI側の見解:
- Peter Bonczは、DuckLabsがCWIからスピンアウトした際に設立された財団がオープンソース版DuckDBのIPをすべて保有し続けると説明
- AWSの関与がイノベーションを加速させると見込み、財団を通じて支援者とコミュニティ全体の声が届き続けるようにすると表明
- DuckDBは研究グループの多くの発想をオープンソースで実現した最先端技術だと位置づけ
- 研究・教育側の見解:
- Torsten Grustは、DuckDBのオープン性、極めて高い改造しやすさ、友好的な開発者コミュニティが、同システムを研究と教育の主要基盤にしたと指摘
- カーネルを検査し手を加えられることが研究と教育の双方に不可欠であり、AWSの傘下でもオープンソースが維持される点を歓迎
■ 6. 拡張する計画
- 技術諮問委員会の設置:
- DuckDB Foundationに設け、主要なコミュニティメンバーがプロジェクトの技術的方向性へ意見を提供できるようにする
- 拡張機能スタックの開放:
- 他の開発者や組織が署名した拡張機能をDuckDB上で実行できるようにする計画
- 今後の情報公開:
- 詰めるべき詳細が多数残っており、計画の進展に応じて順次共有
■ 7. エコシステムからの評価
- MotherDuck CEOの見解:
- Jordan Tiganiは、AmazonがDuckDBを後押しすることで大きな勢いが加わりエコシステムが強化されると評価
- 分析の未来を築く基盤としてDuckDBを信じる者にとって朗報と位置づけ
- Fivetran CEOの見解:
- George Fraserは、AmazonをDuckLabsにとって理想的な受け入れ先と評価
- DuckDBはベンダー中立なオープンデータスタックの中心であり、Amazonのオープン性への関与とクラウドエコシステム全体との協業実績がその役割の継続を可能にすると指摘
■ 8. 次の章
- 成功の帰属:
- DuckDBの成功は常にDuckLabs内部の人々よりはるかに大きなコミュニティに属してきた
- 利用、コードの貢献、バグ報告、拡張機能の執筆、質問への回答、ベンチマークの公開、授業、製品構築、前提への異議、他者への推薦のすべてが今日の姿を作った
- 支援への姿勢:
- その支援と背後にある信頼を当然のものとは受け取らない
- 今後の展望:
- Duck Stackをはるかに大きな聴衆に届けつつ、その中核にあるオープンソース技術への投資を継続する機会を得た
- ここまで導いた好奇心、配慮、技術的野心を保ち、全行程を共にしてきたチームとともに次の章へ進む