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消極的なキャリア選択を減らすためのEngineering Manager入門

よくあるソフトウェアエンジニアのキャリアパスとして「マネージャー」か「スペシャリスト」があると思いますが「マネージャーになりたくないから、スペシャリストを志向する」という消極的なキャリア選択を少しでも減らせると良いなと思っています。

後述する役割次第ではありますが、一般的に Engineering Manager という役割にはピープルマネジメントが期待され、コードに触れる時間は間違いなく減ることになります。

そのような状況をあなたは受け入れることができるのかという一種の覚悟は必要だと感じています。

Engineering Manager はその役割上、ソフトウェアエンジニアが扱う領域よりも不確実性が一段高い問題に対処する必要があると思っています。

口頭だけの確認ではなく、Engineering Manager に対して期待することを Job Description として書いてもらい、気になることがあれば対話し、双方で合意しましょう。

マネージャー業の最大の問題は、その組織に深くコミットすることを余儀なくされることで、将来的な自由度が下がることだと思ってるんだよな。

「優秀なマネージャーは何処に行っても通用する」理論はあると思うけど、エンジニアとして10年選手でマネージャーとしては3年目みたいな場合、マネージャーとしては実際第二新卒と変わらないので、何処に行っても通用するとは言いにくい。

それではマネージャー業でみっちり5年、みたいなことになると今度は年齢的なところで選択肢が制限されがち(昨今はあまりそういう事はないけど)。

エンジニアとしてスペシャリスト性を伸ばしていれば少なくとも食い扶持には困らなかったけど、マネージャー業に「転職」してしまった結果、組織にしがみつくしか道がない、なんて事になるのは流石に厳しいんじゃないかと思ったりもするのです。