■ 1. 生成AI時代のSEOとGEO
- 問題意識:
- 生成AIの回答を見て商品やサービスを選ぶ消費者が増加している
- SEOで検索上位に表示されるだけでは、必ずしも購入につながらない
- SEOは死んでいない:
- SEOは死んだのではなく、生成AI対策のSEOへ進化していく
- サイバーエージェントSEOラボ研究室長の木村賢氏の見解
- GEOとは:
- 生成AI検索への対策を指す施策
- AIが参照しやすい形にデータを整理する
- AIの回答に引用されやすい質の高いコンテンツを用意する
- 研究体制:
- 同研究室はSEOに加え、GEOの研究を京都大学や横浜市立大学と共同で進めている
■ 2. 生成AI検索の普及状況
- 生成AI検索の利用率:
- 2026年2月、全国の10〜60代の男女9278人を対象に同社が調査
- 全世代平均で37%、10代では約67%に到達
- GoogleのAI導入:
- 検索結果の上部にAI生成の概要「AI Overviews」を表示し、ユーザーの疑問に回答している
- AI検索「AIモード」の利用率は2月時点で20%を超えた
- AIモードの規模:
- 「Google I/O 2026」で、提供開始1年で月間ユーザー10億人突破が発表された
- ChatGPT単体の月間ユーザー約10億人をすでに上回る
- GoogleはAIをひっそりと生活に入れてきている
- 購買行動への影響:
- AIに勧められた商品やサービスを検索してさらに調べる人は69%
- 実際に購入・利用した人は47.5%
■ 3. ゼロクリック検索と買われる場所の変化
- ゼロクリック検索の増加:
- 検索結果だけを見て調べものを終える行動を指す
- AI Overviewsで検索を終えることがある人は63%
- AI Overviewsの表示増加に伴い、自社サイトの表示回数減少を実感する企業も多い
- リンクは意外と踏まれる:
- AI Overviewsに表示されたリンクをクリックすることがある人は54%
- AI Overviewsの登場に絶望する必要はない
- 生成AIで物が売れなくなるわけではない:
- スニーカーの年間需要が100万足なら、生成AIの有無でその数字は変わらない
- 変わるのは買われ方や、何を買うかを決める場所
- 購買経路の多様化:
- AIの回答からリンク経由で公式サイトへ進む人がいる
- ブランド名を検索し直す人もいる
- Webを経由せず、そのまま店舗へ向かう人もいる
- これまでとは異なる場所で、自社ブランドが選ばれる必要がある
■ 4. AIからの自社評価を測る3つの確認点
- 最初の一歩:
- 自社がAIにどう扱われているかを知ること
- 正しく説明されているか:
- AIに詳しく好意的に紹介されるサービスがある一方、淡白な説明にとどまるサービスもある
- 自社ブランドについてAIに一度聞き、正しく説明されているか確認すべき
- 希望通りに紹介されているか:
- 条件次第で還元率20%のクレジットカードが、AIの回答では10%と控えめに紹介された例がある
- 選択肢に入っているか:
- 例として「おすすめのクレジットカードは?」という質問を想定
- AIが挙げる数社に入らなければ、検索者の選択候補から外れる可能性が高い
■ 5. GEOで狙うべき好意的な言及
- GEOの2つの狙い:
- AIの回答に自社やサービスのリンクが表示されること
- ブランド名が推薦されること
- 推薦を重視する理由:
- AIで疑問をある程度解消した上で、なおWebに来て詳しく知りたい人は、アクセス数が少なくても重要
- GEOの本質はブランドメンション、つまり推薦にある
- AIの回答生成の仕組み:
- 事前に学習した膨大な文章から探す仕組み
- 回答時にWeb検索の結果を参照する仕組み
- 暗記テストと教科書の持ち込みテストの両方で答えを出しているようなもの
- 推薦されやすくなる条件:
- いずれの仕組みでも、Web上で好意的に言及され、そのカテゴリーで評判が良いと認識されること
■ 6. AIに推薦されるための3つの施策
- AIのボットが読み取れるサイトにする:
- ChatGPTのボットのアクセスを拒否する設定では、推薦される可能性が低くなる
- JavaScriptで表示される情報を読み取れない生成AI検索もあるため、取得できる対策が必要
- 公式サイトでの詳しい説明:
- サービスを丁寧に解説しているサイトは、AIの回答で内容が引用されやすい
- 第三者による好意的な言及の増加:
- 手段はアフィリエイト、Wikipedia、リサーチレポートとプレスリリース
- インフルエンサー、SNS、動画、記事広告も手段となる
■ 7. 企業が磨くべき競争力
- 製品やサービスそのものの価値:
- 悪いものは紹介されにくく、紹介されてもネガティブに書かれる可能性がある
- 製品やブランド、サービスを業界トップの素晴らしいものにすることが最も重要
- 技術的対策と価値向上の両立:
- AIへの技術的な対策に加え、企業やサービスそのものの価値を高めることが重要
- AIに推薦され顧客に選ばれるには、地道な取り組みを積み重ねられるかが鍵