■ 1. 最高裁の会計処理に法令違反
- 会計検査院の指摘:
- 民事裁判のIT化に向けたシステム設計開発・改修の2件の契約で、最高裁の会計処理に法令違反があった
- 5日、会計検査院の調べで判明
- 65年ぶりの不当事項認定:
- 最高裁に対する法令違反などの「不当事項」の認定は1960年度以来、65年ぶり
■ 2. RoootS設計開発契約の問題
- 契約の概要:
- 最高裁は2022年度、東京都内の会社とシステム「RoootS(ルーツ)」の設計開発の請負契約を締結
- ルーツは裁判所職員らが訴訟の進行管理などに使うシステム
- 納品と支払い:
- 同社は2023年3月、期限内に運用マニュアルやテスト報告書を納品
- 最高裁は検査で成果物を「合格」と判断し、同年4月に契約金約8億円を全額支払った
- 会計法の定め:
- 国の会計経理では、契約通りの仕様か検査したうえで支払いを進める必要がある
- 未完成の成果物:
- 納品時点のマニュアルは目次と表紙のみで、具体的な内容の記載はなかった
- 完成版の提出は約2年後の2025年3月
■ 3. TreeeS連携契約の問題
- 2023年度にルーツを統合システム「TreeeS(ツリーズ)」と連携させる請負契約を同社と締結
- この契約でも未完成の成果物を合格とし、約5億8千万円を支出していた
■ 4. 検査院の認定と最高裁の対応
- 不当支出の認定:
- 2件の契約で支払われた計約13億8千万円を不当と認定
- 検査院の指摘内容:
- 会計法令を順守して適正な会計経理を行う認識が欠けていた
- 職員への教育指導が不十分だった
- 最高裁のコメント:
- 職員の教育指導を徹底し、再発防止に努める方針
- 仕様を満たした成果物は最終的に納入され、システムも問題なく稼働しているため損害は発生していない
- IT化への影響もない