性暴力や虐待などの被害を受けた若年女性らに対する東京都の支援事業について、都は3日、事業の委託を受けた一般社団法人「Colabo(コラボ)」(仁藤夢乃代表)の令和3年度会計報告に関する再調査結果を公表した。監査対象となった事業経費のうち約190万円を経費として認めなかったが、委託料の過払いはないとして返還は求めなかった。ただ、調査中に団体側が領収書の一部を提示しなかったことを委託時の規定違反とし改善を指示した。
支援事業については、昨年11月、会計報告に不正があったなどとする住民監査請求がなされた。請求人の指摘は大半が退けられた一方、監査委は請求人が根拠とした団体の会計書類とは別に、約2900万円を事業経費と認定し、その中に「疑義が生じるような」領収書の存在などを指摘。請求を容認した上で、都に再調査を勧告していた。
再調査では、委託事業以外への支出に当たるとして不適切だとしたものを含め、計約190万円分の問題点を特定した。これらを監査委が認定した経費から差し引き、令和3年度にコラボが委託事業に支出した額は約2710万円だったとした。同年度、都からの委託費は2600万円だったため、過払いはなく、返還は求めなかった。
ただ、都福祉保健局では自主的な措置として、平成30年度以降の支援事業について、委託先団体の事業経費などの帳簿を確認する考えを示した。担当者は「今年度中にやっていく」と述べた。
まぁ、大方この程度の結論になるとは思っていた。
東京都も「何も、無かった...!」とは言えないので軽微な問題をピックアップしつつ、全体としては一部不適切だったがColabo本体にはお咎め無し。次からは委託ではなく補助金事業にします。で幕引きを図りたい感じか。