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「ありがとう」笑顔で毒入りギョウザ差し出し家族の仇を取る ギャング40人を処刑

痛烈な報復だった。5月、カリブ海の島国・ハイチでギャング約40人が腹痛を訴え、死亡した。原因は「守ってくれて感謝しています」と露天商の女性から差し出された揚げギョウザ「エンパナーダ」。治安悪化著しい無政府状態の同国で、家族を殺された女性による復讐劇だった。ギャングは病院にたどり着くことすらなく息絶えたという。複数の欧米メディアが伝えた。

保護し、商売を許可しているという名目で「みかじめ料」の支払いを強要され、その上、家族が惨殺された時にどうするか。ハイチの首都、ポルトープランスで露天商を営む女性に「泣き寝入り」という選択肢はなかったようだ。

身元の安全確保のため詳細は明かされていないが、女性は元警察トップで「ジミー・バーベキュー」と呼ばれる男の指揮下で、首都の9割を支配するギャング団のメンバーにエンパナーダを提供した。「いつも安全を維持してくれてありがとうございます」。偽りの笑顔で差し出されたエンパナーダには農薬に使用される化学物質や殺虫剤が練り込まれていた。ギャング団はむさぼるように食べたが、数分後には苦痛とともに嘔吐し、倒れたという。

原因に勘づいたギャング団はすぐさま女性の家に放火した。だが、女性はすでに家を出て、「私が殺した。これは報復だ。家族を殺されたのだ」と自首し、身辺警護を求め無事だった。

ハイチでは2024年だけで少なく見積もって5600人がギャングに殺される被害が出ている。

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