斎藤元彦知事が再選された昨年11月の兵庫県知事選の選挙期間中に、県内市長会有志の22市長が斎藤氏の対立候補だった元尼崎市長、稲村和美氏の支持を表明したのは、公選法違反(公務員の地位利用による選挙運動の禁止)の罪にあたるとして告発された問題で、兵庫県警は13日、22市長に対する捜査結果を神戸地検に送った。捜査関係者への取材で分かった。
今年1月に同県川西市の元市議の60代女性が刑事告発し、翌月に県警が受理していた。
告発などによれば、22市長は昨年11月14日、選挙期間中に神戸市内で記者会見を行い、稲村氏の支持を表明したとしている。
この会見を巡っては、稲村氏支持を表明した相生市の谷口芳紀市長が机を力任せにたたいた場面が交流サイト(SNS)で拡散され、「パワハラ」などと非難された。
公選法では、公務員が公職の候補者を推薦・支持する目的で、その地位を利用して行うさまざまな行為を禁じている。